処方提案が出来る
薬剤師育成を

学術研修部 薬剤師

柏木 和人 KAZUTO KASHIWAGI

2013年入社。MRを8年間経験した後、調剤薬局2社を経て同社へ。在宅医療はほぼ未経験だったが、先輩の指導のもと成長し、2014年8月に浦和店薬局長に就任。現在は学術研修部で活躍。息抜きは週1回のフットサル。

大切なのは
『その方にとって最善な薬物療法』

Q1:ポリファーマシー解消への取り組みについて教えて下さい。

弊社では5年程前から社を挙げて取り組んでいます。当初は、社会的認知もまだほとんどなく、ただ薬剤の数を減らすという表面的な認識が強かったのですが、今では一人一人にあった処方の適正化に取り組むという意識で動いています。

Q2:具体的にはどのような方法で取り組んでいますか?

①何のために飲んでいる薬なのか?
②いつから飲んでいて、効果は発現しているのか?
③副作用は発現していないか?
④他の薬剤へ変更する必要性は本当にないのか?

これらのアセスメントを積み重ねながら患者さま、医師、看護師、ケアスタッフなど、関わる多職種の方々と繰り返しディスカッションを行います。大切なのは、単に薬を減らすことだけでなく、『その方にとって最善な薬物療法』を真剣に考えることです。医師を含め、多職種の方々から、お薬や周辺情報の相談を受けたり、医師から自分の受け持ち以外の患者さまの診療方針について相談された時は、薬剤師としてこの仕事を誇りに思う瞬間です。

積極的にチーム医療に貢献
信頼される薬剤師集団を目指して

Q3:薬剤師の育成について教えて下さい。

弊社には学術研修部という部署があり、私も自身で得たノウハウや感動を全社員に対して発信しています。DIセンターのような情報発信機能と、知り得た知識をアウトプットするためのOJT教育にも取り組んでいます。また、職員同士で取り組みをタイムリーに共有するためにSNSツールも活用しています。失敗、成功問わずに訪問診療の同行で取り組んだ内容や得た知識を職員同士で情報交換することはとても有益です。今まで医師へ提案すること自体が苦手だった薬剤師も、一つ一つの積み重ねが自信に繋がり、今では多くの薬剤師が医師に提案出来るようになっています。

Q4:今後、どのような薬剤師を育成していきたいですか?

処方設計の段階から医師のサポートに関われる薬剤師です。
チーム医療に参画しているという自覚を持ちながら訪問診療に同行し、「薬のことはあなたに任せます」と言ってもらえるような薬剤師集団を目指しています。